Eus(エウス)
Eusは、前回のビルフランシュ・ド・コンフランの近くにあります。
こちらも、中世の姿を今に残している街で、やはり「フランスのもっとも美しい村」に登録されています。
ちょうど、ペルピニャンからビルフランシュ・ド・コンフランに向かう途中にありますね。例の、アンドラ方面に向かう道からすぐです。前にご紹介したエスピラ・ド・コンフランも近くです。
この村は、「鷲の巣村」と呼ばれているのと同じなのかわかりませんが、国道からもよく見える小高い丘の上に広がっています。
遠くからですと、村のシンボルであるカテドラルがよく見えます。
こちらは、その山の上から下界を見下ろすように国道方面を撮った写真です。

ぼくがここを訪れたのは、ビルフランシュ・ド・コンフランに寄った帰りでした(なので、両方写真が曇り空なんです・・)。
実際訪れたときは「中世の村」としか聞かされていず、ここがなんという名前のどんなところなのかは最近までよくわかっていませんでした。なので、実は「Eus」もどう発音するのか正確にはよくわかりません。mixi内では「ウス」と呼ばれていたので、そうなのだと信じることにします。
※その後、自分の日記を見返していたら「エウス」と呼んでいたらしいことが判明したのでタイトル変えました。でも、これも正しいかどうかさっぱりわかりません。
ここはやはり古くから存在している中世の趣を残す村ですが、ビルフランシュ・ド・コンフランよりももっと生活感にあふれています。
というより、どちらかという人々が普通に生活しているといったほうが近く、ホテルやカフェはあるものの、そんなにおみやげ屋が林立しているというわけではありません。むしろ、普通の家の方が多いです。
なので、ぼくが前回ビルフランシュ・ド・コンフランの時に書いた、「中世の街がそのまま現代の生活に息づいているフランスの奥深さ」は、ビルフランシュ・ド・コンフラン→Eusという経路を通ったことでより強く認識されました。
ビルフランシュ・ド・コンフランで、こんなに美しい街がちゃんと残っていて、それが今でも大事に使われていることに非常に心をうたれましたが、そのすぐ近くにあるこの山の上の素朴な中世の小村では、今も使われているどころか、なんのためらいもなく普通に人々が21世紀の生活を送っているわけです。
この「21世紀の生活」っていうところがポイントですよね・・。別に、世捨て人で昔ながらの生活をしているわけではないですからね。それだけ、中世の時代の建築や文化が堅牢で完成されているんですね。それを今でもみんなが誇りに思って大事にしていて、しかもただ見せ物にするのではなく、ちゃんと暮らしに活用しているのが素晴らしいですね。
村のランドマークになっているカテドラルとその周辺の村の様子です。
石で組まれた壁面、石畳が見事ですね。

よく見ていただければわかりますが、家もみんなちゃんと石組みで作られています。歴史があることがわかります。
美しいですね。やっぱり石組みは風合いが全く違います。
じゃあ最近のこの地方の家はどうやってできてるかというと、まあ石っちゃあ石なんですが、ブロックですね。ブロックを積み重ねて、外壁に色を塗っています。なので壁がどうしてものっぺりとしてしまうんです。
なので、外壁が石組み、というのは、たいていの場合、町でも中心部の古くからある家だとか、結構限られた存在となります。やっぱり目立ちます。
こういった家はこちらの不動産売買上どういう風になるかというと、やっぱり大変に価値があると見なされるようで、値段も高くなるみたいですね。
このあたりはやや日本とは違うメンタリティかもしれませんが、こちらの人は、ぼくらが思うのと同じように、「石組みの家、古くてカッコいいな・・・」という感覚をすごく持っているみたいですね。
多少不便もあるでしょうけれど、やっぱりそういう家に住んでいる、というのはある種の主張というか、ステイタスであるようです(ぼくが接している人々が限られているので、ほんとは違うかもしれませんが)。
日本ではどうでしょう。うーん、あんまり考えられませんね。たしかに木の家と石の家という違いはあると思いますが、それを差し引いても、200年前の旧家とだったら、どっちかというとみんな今風の住みやすい家の方に住みたがると思うんですよね。
まぁ、確かに、フランスの家は、現代の家でも、日本の家のようなパーフェクトな快適さをそこまで重視していない気がしますね。単純にクツであがるからそうおもっちゃうのかもしれませんが・・・。
でも、サッシの窓なんかほんとないですからね。今でも、大概は木の雨戸に木の窓枠の開き窓です。たまーに、雨戸がシャッターになってるハイテクの家を見ることもありますが、日本のアルミサッシみたいなのを見たことはほんとにないですね。
多少、行きすぎるくらいのサービスが込められている日本のマイホームとはだいぶ考え方が違うような気がします。まあ、これは家のことに限らないかもしれませんが。コンビニとかもないですしね。
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さて、このEusですが、「もっとも美しい村」に指定されているだけあって有名は有名なようですが、アクセスはあんまりよくありません。
前も使った
http://www.cg66.fr/routes_transports/transports/bus/carte.html
のバス路線図によると、いちおうバスはあるようです。
Pradesという街から出ているようですね。ここはペルピニャンからの黄色いトロッコ列車、プチ・トラン・ジョーヌの駅がありますので、なんとかここまで来ることができれば、とりあえずたどりつくことはできそうです。地図で見たら山登り混みで4-5kmですから、時間と体力さえあれば最悪歩けないこともないです。
なお、ペルピニャンからPradesまでは電車で40分くらいのようです。
ですが、なかなかこの手の村って、ふらっといけるところにはないと思うんですよね。
アクセスが大変良いと言うことは、つまり観光客が多くて、観光客に見せるためのミュージアムになっているところが多いと思うので・・・。
「もうひとつのフランス」を肌で感じるには大変おすすめなところです!
ここには確かに、それがあります。
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あと、これは完全にどこだかわからないのですが、このあとたまたま訪れたこの近くの街の写真です。

お肉屋さんですね。パテ売ってますね。おいしいんですよね・・・。

もうひとつ八百屋さんです。ぼく、こういうお店や市場の写真ほとんど撮ったことないので、貴重です。

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コメント
ウスと読むのですか。
たしかに地名や名前の場合、語尾のSを発音する例が多いですね。近代フランス語が成立する以前は「S」は発音していたのですから。
例えば、Reims,Sanlisもランス、サンリスと読みます。
それにしても、ちょっとしたフランス通でも知られざる「驚きの村」が次々と出てきて、自分は今まで有名どころしか見ていなかったのだな、という思いに捉われます。
まさにラングドック~ルーション・コレクションともいうべきこのブログ自体が、「驚異のガイド」です。
しかもこのあたりはヨーロッパ史において、かなり複雑な経緯があったところです。
石というものへの「こだわり」も、この南仏においてこそ強く感じられます。大西洋方面へ向かい、バスクへ達すると「木」の存在が強くなりますが。
次の村も楽しみです。
投稿: バルセロネッタ | 2009年3月 9日 (月) 23時51分
コメントありがとうございます!
あ、読み方はほんとに正確かどうかわからないです・・。
気になったので昔に書いた日記(旅行記)を読み返してみたら、後日母とこの村の話をしていたようで、そのときは「エウス」と呼んでいたようです。それはしゃべったすぐ後に書いているので割と正確かなとも思いますので、やっぱりエウスのほうが正しいのかな?と思っています。なので、タイトル変えようかな・・・。
いやあ、でも、なんにしても、こんなところ知らないですよね。
ビルフランシュ・ド・コンフランにしてもエウスにしても、このTech川近辺では結構それなりに名の知れた観光地で、Googleマップなんかでもいっぱい写真が載ってますが、ともかく日本ではさっぱり情報がないですからね。
ガイドブックにも、載っていた試しがありません。
>まさにラングドック~ルーション・コレクションともいうべきこのブログ自体が、「驚異のガイド」です。
ありがとうございます!
つねづね、自分は「読んでも楽しいガイドブック的なもの」がほしいなと思っていましたし、そういうものを作りたいと思っていますので、大変励みになります。
>しかもこのあたりはヨーロッパ史において、かなり複雑な経緯があったところです。
いつもながら、歴史的な考察は全くなくてスミマセン・・・。
歴史は不得意ではないんですが、なにしろ、そっち方面からフランスに入ってきてないので、基礎が全くないんですよね・・・。
同様に、ぼくはフランス映画とか、シャンソンとかもさっぱりわからないです。
フランス語をやっていてフランス映画見たことないひとっていうのもまれらしくて、珍しがられます。
>大西洋方面へ向かい、バスクへ達すると「木」の存在が強くなりますが
なるほどそうなんですねー!
自分はフランスはほんと木材をつかわないなぁと思ってましたが、それも地方によりけりなんですね。
というか、たしかに、ラングドック地方って、乾いていて石ばっかりで、森が少ないです。
投稿: DGT | 2009年3月10日 (火) 00時25分
地名の読み方に関して、わたしの勘なのですが、エウスと読むのはカタルーニャ語(つまり地元の読み方)で、ウスはフランス語的なのではないかと推測します。
あるいはここを知らないフランス人によっては「ウ」と読んでしまうかも。
地方色の濃い場所(とくに民族文化などが異なる場合)は、よく国語としての地名と地元の地名が重複して存在していたりします。
フランス・バスク地方のBayonneは、仏語「バイヨンヌ」ですが、バスク語「バイヨナ」で、二カ国語表記です。
コルシカも仏語Corseですが、コルシカ語ではCorsica。
所属する国が何度も移動したニース(仏語)などは、ニース方言ではNIZAニサ、イタリア語でNizzaニッツァです。
この「南西部旅行記」をMIXIのコミュなどで、もっと紹介したいですね。
南仏好きで驚く人が多いと思います。近年、レンタカーで旅する人も増えてきていますし。
投稿: バルセロネッタ | 2009年3月18日 (水) 15時41分
なるほど〜・・
「エウス」は、現地で母親が言っていたのをメモ帳に書いておいたっぽいので、そのあたりではエウスと呼ばれているのかもしれないですね。
でも、本当にここは検索しても滅多に出てこないので、読み方が未だに正確にはわからないです。
ミクシでは確かにすごい旅好きな方や、向こうにお住まいの方が多数いらっしゃいますね。
ほんとに、ここ全然ひと来なくてさみしいですし、やっぱり多くの方が見ていただければうれしいですね。
でも、全部一気に見ようとすると大変かな??
投稿: DGT | 2009年3月19日 (木) 00時55分