トップページ | 2008年10月 »

2008年9月

2008年9月29日 (月)

Arles(アルル)

アルルです。
なんだか、レ・ボー・ド・プロヴァンスといい、ぜんぜん地中海沿岸でも南西部でもないですが、とりあえず今回(2008年9月)旅行分から忘れないうちに書いてしまおうと思います。
どうせそのうち南西部ばっかりになりますのでどうかご容赦ください。

アルルはいわずとしれた世界の観光名所ですね。
ローマ時代の遺跡あり、ゴッホやゴーギャン、ドーデのゆかりあり。
街もでかすぎないですし、ほどよく生活感もなく、いいところです。

ぼくは今回初めてアルルを訪れました。
なにげなく、南フランスには7-8回来ていますが、これくらいの規模のちゃんとした観光都市にくるのはこれが実は初めてです。
まあ、7-8回のうちの4回は病気の母親の看病でしたので、あんまりゆっくり観光どころじゃなかったのと、いつも南西部が拠点なので、どうも有名どころの観光名所は遠くて来れなかったんですよね。

で、訪れたアルルはやっぱりこれまでに訪れた都市とは明らかに様相が異なりました。
なんてキレイな街なんだろう。
これは、観光客が世界から集まってくるのもわかります。
遺跡のたぐいはもちろん、それと調和した町並み、建造物の全てがキレイでかわいい。
ひとつの村程度ならともかく、これほどの街がこのバランスをすべてにおいて保っているのはすごいことです。
散歩しているだけで幸せな気分になりますね。
石造りの建物もみな白っぽく明るくて、そこに陽光が降り注いでとてもまぶしい色彩にあふれています。

たとえばいわゆる街程度の規模でいうと、ベジエはちょっとアルルより大きいくらい、ペルピニャンは倍くらいですが、いわゆるたたずまいはそれはもう全く違います。ベジエにはもっと質実剛健な、ペルピニャンにはもっと荒々しい太陽の世界みたいなイメージがありますが、アルルはもっと澄んでいてどこまでも優美です。もちろん、ベジエもペルピニャンもぼくは大好きで何度も行っていますので、それはそれですばらしい良さがあるわけですけれど、ともかくアルルはそれらとはまったく別の街です。

--
まずは市庁舎と広場の写真。
Dscf3143

同じ広場に面しているサン・トロフィーム教会です。
Dscf3155
この教会はとっても有名です。
中もとてもキレイです。

--

その裏手にある、古代劇場です。紀元前1世紀末に作られたそうです。2100年前ですか。
でも、今でも現役バリバリでコンサートやイベントのステージとして使われています。
Dscf3166

柱が二本だけ残っています。
Dscf3174

スタンドから円形闘技場方面を臨みます。
Dscf3175
Dscf3167

ステージ側から見たスタンド方面です。
Dscf3163

スタンドの中にある出入り口を裏から見たところです。前の写真でちょっと見えてますね。
Dscf3185

--

続きまして、この古代劇場のすぐ裏手にあります、円形闘技場です。
先ほどの古代劇場はいわゆる劇場ですが、こちらはコロシアムというかスタジアムです。
今でも闘牛などが催された際は実際のスタジアムとして機能しています。
Dscf3203 Dscf3204
確か、かつては三層の建物でもっとでかかったのだと何かで読みました。
直径が136mあって、フランスではもっとも大きなローマ時代の闘技場なんだそうです。
一応、アルルのシンボル的存在ですね。
見ての通り、大変美しい状態の建造物です。

こういった遺跡類が今も機能して、街並みの中にとけ込んでいるのがアルルのすばらしいところです。
紀元1世紀くらいの建造だそうです。2000年前ですね。
2000年前っていうと、弥生時代ですか。月並みですが、すごいものです。

でも、今も2000年前も、使ってる道具が違うだけで、人間の能力自体は大して変わらないと思いますから、車の運転やパソコンの操作を覚えたり、株式市場の動向などに気を配らなくていいぶん、石で大きな建物を造ったりはがんばったらできちゃうものかもしれませんね。そんなことないのかな。
※なんか、ここは入場料がやたら高かったか、時間がなくなってしまったかで中には入りませんでした。

--

あと、日本人ならみな行くであろう、カフェ・ヴァン・ゴッグ(ファン・ゴッホ)。あのゴッホの「夜のカフェテラス」の絵のカフェですね。吉永小百合さんが宣伝しているあれです。
Dscf3215
このカフェがある一体はフォーロム広場といって、とってもサンパティックな(感じのいい)一角です。

アルルは、ゴッホが気に入って滞在して、芸術家コミュニティみたいのつくろうとして、だんだん壊れていっちゃったという大変彼にとってはトピックな場所ですので、ゴッホゆかりのなんとかがいっぱいあります。
このカフェ以外にも、「ゴッホの跳ね橋」「エスパス・ヴァン・ゴッホ」「ヴァン・ゴッホ財団」などがあります。
跳ね橋は、例の絵のモデルになった橋ですが、これは当時のものではなくて、復元したものを前と違うところに設置したというものです。ちょっと街から離れているので、今回は行きませんでした。
「エスパス・ヴァン・ゴッホ」は、これは絵の好きな人なら見たことあるかもしれませんが、ゴッホが入院していた精神病院の庭の絵がありますね、あの病院の建物を今はカルチャースペースとして利用しているというものです。庭がゴッホの絵のままに復元されています。

--

アルルの城壁の外ですが、アリスカンという場所にも行ってみました。
アリスカンはアルルの街から南東に2〜300mくらい歩いた場所にあります。
Dscf3191 Dscf3192
ここはなにかというと、ローマ時代の超有名な墓地です。
並木道の長ーい参道になっていて、その両脇には石棺がずらりとならんでいます。
二枚目の写真の奥に見えるのは12世紀の「サントノラ教会」ですが、かなり廃墟です。
とても静かですし、散歩するにはいいところです。
ただし、ここも入場料かかるんですよね・・・。
行ったとき、同行したフランス人(私の母の旦那さんだった人です)が、ここはおもしろそうだしタダに違いないといってずんずん入っていったら、後からおばちゃんがおっかけてきて、金を払えと怒られました。

なお、ここもゴッホゆかりの地で、アリスカンを描いた絵があります。ゴーギャンと一緒に描きに行ったみたいですね。「夜のカフェテラス」を書いたのとほとんど同じ時です。
アリスカンの絵は紅葉の時期を描いたものですが、だんだんとイっちゃいはじめている時期で、なんだかたんたんとした中にも鬼気迫る迫力のある絵になっています。絵を描いた場所には、こんな風にパネルが残っています。
Dscf3197

--

そういえばお昼の時、街の中のレストランは皆ツーリスト向けで高いと同行のフランス人が言うので(先ほどの義父です)、街の外に出て、近くにあったごくごく普通のブラッスリーに入りましたが、そこの料理が安くて最高においしかったですね。
超ボリュームのビフテック&フリット!!(ステーキとフライドポテトです)
そんなの料理じゃないよと言われたらそれまでなんですが、でもうまかったです。
白いワンちゃんがいました。

料理だけでなく、実際おみやげもの屋などの物価も、他のフランス人向けリゾートだとかそういったところよりはやや高めです。
たしか、古代劇場の前のおみやげ屋さんではプロヴァンス柄のお皿が100ユーロくらいで売られていました。プロヴァンス柄の食器はフランス人も好きで、いろんなお店で見かけますが、100ユーロする皿はさすがに見たことなかったですね。
ただし、ここのはとりわけカワイイですし、ものはよかったと思います。
このあたりは考えようで、つまり有田焼を本場で高額で買うか、デパートで安く買うかみたいな差です。例えものが大差なくても、どっちが満足できるかっていうとそれぞれですよね。
※日本の焼き物には詳しくないので、適当なことをいっていたらスミマセン
まぁ、そうそう買えるもんでもなし、多少高くたって気に入ったら別にいいと思います。

--

ちなみに、アルルの女性は美しい、というのはほんとうです。
何人も大変な美人に出会いました。
なんでなんですかね・・?

--


大きな地図で見る

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年9月28日 (日)

Les Baux-de-Provence(レ・ボー・ド・プロヴァンス)

レ・ボー・ド・プロヴァンスです。
いやぁ、ここはずっと行ってみたかったんですよね。いつだか忘れましたが、フィガロジャポンの南仏特集でその写真を見てから、ぜひ一度訪れたいと思っていました。

そして今回(2008年9月)念願かない、ようやく行くことができました。
行ってみたら写真で見るのとは全く違いました。
実際のレ・ボー・ド・プロヴァンスは、思っていたよりもはるかに素晴らしかったです。

なんといっても、その圧倒的なスケール感を持って迫ってくるカマルグ平原のド迫力です。
これはどういうことかというと、レ・ボー・ド・プロヴァンスは、ずっと平原だったところにいきなり切り立った崖の岩山がそびえている、といった様相なので、とにかく見晴らしがいいわけですね。

しかし、これは写真で「なんとなく景色のいいとこそうだな」くらいに思っていた印象を全く凌駕しています。
なんというか、これは見たことない「平原の偉容」です。
これはこの地方の地形、白い岩と緑のコントラスト、フランス南部の風景の美しさ、そしてそのいきなりの高度差、このあたりが重なってこれほどの存在感になるのでしょうか。

Dscf3686_3 Dscf3653_3 Dscf3623_4 Dscf3604_2 Dscf3652_2 Dscf3617_2


横を見れば、そのままアルピーユの山々がそびえているのが見えますが、この屹立感もスケール感の大きさに拍車をかけているように見えます。

Dscf3640_2 Dscf3618_2


その平原からの風をダイレクトに受けつつ、背後には廃墟となった城砦。そして自分のいる足がそのままつながっている白い断崖のアルピーユ。

歴史と、自然の偉容と、人々のドラマと、美しさと、こういったものを身体全体で感じることのできる、そういう場所はなかなかないんじゃないかと思います。

いまでは廃墟となった城砦ですが、かつてはここに4000人が暮らし、この付近一帯を治めていたといいます。
なにしろ、世が世なら、ここから見える景色全部オレの領地!みたいな感じだったでしょうからね。
そう考えるとまた景色も違って見えるというものです。
(ちなみに、城砦の窓から景色を見るとこんな感じです)

Dscf3682_2

なお、レ・ボー・ド・プロヴァンスの村というのは今もあって、ちゃんと人々が暮らしています。
といっても今の人口は100人そこそこだそうです。
城砦の上から見た村の全景はこんな感じです。

Dscf3681

ね、なんかいかにもすてきそうな感じでしょう?
中にはいると実際すごくすてきなんです。
レ・ボー・ド・プロヴァンスに着くと、まずこの村を通って行くことになります。
こんないかにもな雰囲気です。

Dscf3538 Dscf3553 Dscf3556 Dscf3558 Dscf3587 Dscf3741 Dscf3744 Dscf3768

村自体非常にかわいくて美しいですし、お店もどれもとてもキレイです。とっても女性誌好みな感じです(いい意味で言っています)。

人口100人といいましたが、ここはもうほとんどがおみやげ屋さんとレストラン、カフェ、ギャラリーですね。
同じ中世の村でも、例えばビル・フランシュ・ド・コンフランとか、カステルヌーといった古い村は、まだパン屋だの郵便局だの、実際に人々が生活している匂いを漂わせる店があるのですが、ここではそういったお店は見かけません。完全観光立国という感じです。
その分、おみやげ物屋の品揃えもいいと思いますし、もの自体も質がいいと思います。「こういうのほしい!」というものがだいたいあります。店の人もみんな感じいいです。
ただ、ちょっと高いですけど・・・。カフェにちょっと4-5人で入っただけで2-30ユーロくらいとられます(笑)。
あまりにも美しすぎて、まるでテーマパークのような小村です。

※おみやげ屋さんの店先にねこがいました。
Dscf3775

※レストランの窓から見た村の景色です
Dscf3583


この村を通り抜けて、一番奥まで行くと関所のようになっていて、ここでお金を払いますと、城砦を見学できます。たしか7ユーロくらいだったでしょうか。ちょっと高い気もしますが、損はしないと思いますので、ここまできたらぜひ中に入りましょう。

Dscf3588


関所を通ると一気に視界が開け、素晴らしい景色が広がってきます。
墓場、病院跡の史跡などを通り抜けると、テラス状にだだっぴろく広がった高台に出ます。

Dscf3599 Dscf3598

この三つある棒みたいなのは何かというと、昔の投石機です。
で、右の写真は人だかりができていますね。これは、インストラクター風な方が、身振り手振りの解説をつけながら、実際に投石機を動かすデモンストレーションをしているんです。
見ている人に実際に参加してもらったりしながら、笑いも交えて楽しく見ることができます。日本語ではないので詳しくはわかりませんが会場大爆笑でした。これは時間を区切ってやっているみたいですね。関所のところで何時にやっているかを見ることができます。
ちなみに、投げるのは本物の石ではなくてビーチボールみたいなのです。
でも実際に動くと相当ダイナミックです。

この投石機の置いてある広場を抜けて突端まで行くと、冒頭の写真のような眺望が一気に目に飛び込んできます。
せっかくなので、別アングルの写真を・・・。

Dscf3602 Dscf3627 Dscf3636 Dscf3621

風車小屋もあります。中にも入れます。なにもないですけど。
Dscf3631


さて、振り返ってみると城砦が見えます。こちらに向かってみましょう。

Dscf3641 Dscf3642
右の写真の車はなんでしょう?戦車?

ちょっと戻る方向に向かって丘を登っていくと、かつて城砦だった岩山の遺跡があります。
ある意味ここがメインなので、じっくり見たいところです。

Dscf3730 Dscf3663 Dscf3665

間近で見ると存在感を持って見上げるように大きいです。確かに、ここで人が生活していたんだという息吹を感じますね。11世紀とかですから、千年前ですか。すごいものです。
給仕所あとだの住居跡だのといったものを見学しつつ、ここはやはり城砦のてっぺんまで登ってみます。

Dscf3674

けっこう急な階段や細い道が多いので気をつけて・・。
Dscf3664 Dscf3678
※今回、子連れで行ったのですが、ダッコひもから二歳児が何度もずり落ちそうになり、あせりました。

城砦の上から見た眺めです。
Dscf3686_3
これは一番最初の写真と同じです。

Dscf3673
村の全景も含めた平原方面です。

Dscf3702
反対側の方を見た景色です。もはや、なんだか登山に近い感じしませんか?
なお、レ・ボー・ド・プロヴァンスのこちらがわは谷になっていて、地獄谷と呼ばれているそうです。
美しい谷ですが・・・。

Dscf3679
城砦を登る途中。すごい高さ感です。

Dscf3712
このぽこぽこした穴はなんでしょう。なんと、鳩を飼育していた穴なんだそうです。

Dscf3720
こんな風に、適宜イラストを交えて昔はこうだったんだ風なことを説明してくれています。


城砦を一周すると、また村に戻ります。
村には、教会もあります。
サン・ヴァンサン教会といいまして、それなりに大きな教会です。

Dscf3747 Dscf3751 Dscf3755

この教会はクリスマスイブの深夜にプロヴァンス中の羊飼いが集まる「羊飼いのミサ」が行われることで有名だそうです。
この教会の向こう側はテラスになっていて、谷方面へ眺望が開けています。
ここもいい景色で、みんな写真撮っています。

Dscf3754 Dscf3555


--
レ・ボー・ド・プロヴァンスは、車があれば行くのは簡単です。
アルルからサン・レミ・ド・プロヴァンス方面へ、フォンビエイユの街を抜けてひたすらまっすぐ行けばわりとすぐ着きます。
(実際、ぼくらも途中でわからなくなり、ご婦人に道を聞いたらただひたすらまっすぐだと教えられ、その通りでした)

ただし、車がないとやや不便なところにありますね・・・。アルルやアビニョンからバスがあるようなんですが、7,8月しかやってないとか、ガイドブックによって記述もまちまちでよくわかりません。
季節が良ければ自転車という手もあります(実際そういう人多いです)。でも、なにしろ結構山なので、それなりに根性がいります。
個人ツアーを申し込んでアレンジするのが手っ取り早いかもしれませんね。
なお、日本からの団体ツアーだとだいたいコースに組み込まれているみたいです。

ぐるりと回ってみて結構半日つぶせるくらい盛りだくさんですし、ゆっくり滞在してもおもしろいと思います。
周囲にはホテルもあるようですので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
これはぜひおすすめです!

観光局のホームページ:
http://www.lesbauxdeprovence.com/

※たしか、城砦では日本語のオーディオ・ガイドを貸し出してくれてました。借りなかったのでどんなのかはよくわかりません。


大きな地図で見る

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月27日 (土)

Beziers(ベジエ)

ベジエです。
南西部の中では比較的大きな都市で、それなりに有名です。
ぼくは個人的にもっとずっと小さな村みたいなところに滞在することが多かったので、ベジエあたりにくるとものすごい大都会に出てきたような気分になります。もちろんSNCFの駅もあります。
ほとんど知られていませんが、実は空港もあります。ベジエからはちょっと離れた、ポルティラーニュという町の近くにあります。ただし、エールフランスのサイトで見てもベジエは出てきませんので、どうやったら行けるのかはよくわかりません。

ベジエの街自体はちょっとした小高い丘のようになっています。その丘のてっぺんの見晴らしのいいところに大きなカテドラルがあり、これは有名です。

Dscf2993_2 Dscf2998
これです。

これは教会の裏側
Dscf2989


そのカテドラルの庭はテラスになっており、高台にあるものですから、これまた見晴らしがいい。
眼下に南仏らしいのんびりした景色が広がる、大変素晴らしいところです。
Dscf2995 Dscf2996 Dscf3002_3

--
この写真は街の中にある役所です。
Dscf2980_2

--
さて、ベジエといえば有名なのがミディ運河です。
ミディ運河自体はセートからトゥールーズまではしっていますが、ベジエの近辺には、「運河の橋が実際の川の上を渡っているところ」や、あのなんていうんでしょう、「運河が坂を登っていくときの水門?みたいなものが6-7個連なって一気に旧坂を登っていくところ」などの名所がいっぱいあります。

文章で書いてもさっぱりわからないですね・・。

「運河の橋」とはこういう感じです。
22
おわかりでしょうか。運河が流れて橋になっていて、画面右の方に、橋の下に水面が見えます。
つまり川が交差しているわけで、なんとも妙な光景になっています。

「水門がいっぱい」はこれです。
Dscf3825
みておわかりのように、結構な急坂です。これを船がどんどん登ったりおりたりするわけです。
どうやって?というのを、たまたま船がきたのを撮影しましたのでご紹介します。

これが水門です。水門の向こう側は水面が高く、こちらは低くなっているのがおわかりでしょうか。
Dscf3797

そこに反対側から船がやってきました。
Dscf3807

船が入りますと後ろ側の水門が閉まります。
Dscf3811 Dscf3812

そうしますと水ががんがん入ってきまして、
Dscf3813

どんどん水位が上がっていきます。
Dscf3814

そしてあっという間に、水位がこんなに上がってしまいました!
Dscf3815

で、前の水門の向こう側と同じ水位になったところで、前の水門を開けて出て行くわけです。
ここでは6個だか7個だか連続してこの水門があり、先ほどの写真で見た急坂を登っていきます。
名所らしく、こんな案内も出ています。
Dscf3831


まあ、そういった名所もいいですが、ミディ運河と言えば、やっぱりこの写真にあるようなのどかな散歩道です。
Dscf3835_2 Dscf3836

ときおり行き交う船などを眺めつつのんびり散策するもよし、河畔で瞑想にふけるもよし、なんというか、なんにもないんで観光的ビューポイントではないんですが、とにかくちょっと時間の使い方が贅沢な気分にはなります。

実際、ミディ運河って、世界遺産にも登録されているくらいですけれど、「運河ってなにがあるの?」と聞かれても、観光的にあんまりスペクタクルなものはないんですよね・・・。
それを求めると、さきほどの水門連発とかが関の山です。「で?」っていわれちゃうと、もう返す言葉なしです。
水だって別に清流でも激流でもなんでもなく、ただの茶色く濁った水ですからね。ジャングルクルーズと大差ありません。

ただ当地の方々には非常に人気が高く、ミディ運河クルーズなどは大変ポピュラーな豪遊となっております。なお、日本からも申し込めますが桁外れに高いです。
といっても、クルーズたって別に景色は大して変わるわけでもなく、えんえんプラタナス並木が何日も何日も続くというものですよ。※さっきの写真はたまたま糸杉並木になっていますが、ミディ運河といえばプラタナスということになっています

このあたりの感覚は、時間感覚的にも、いかにもヨーロッパ人向けの遊びっていう気がしますね。
そういえば、船に乗っている人は何人も見ましたが、アジア人や黒人はただの一人も見たことがなかったです。というより、年寄りばっかりでした。
やっぱり、余裕を持って人生を楽しむみたいな、そんなスタイルにあっていると思いますね。

運河自体は、先ほどご紹介したように、船に乗らずとも、散歩をしたり、自転車に乗ったり、周辺の皆様方の生活には完全にとけ込んで、ほんとうに愛されて大事にされています。
なので、あせったり、なんかテーマパーク的なものを求めるのではなく、ゆっくり一体化して、周囲の自然とともに楽しむのが、ミディ運河をもっとも楽しめる一つの方法ではないかと思います。
17世紀以来の歴史、世界遺産としての重みも、そうすることでしみじみと実感できます。

--

ちなみに、あまりにも次から次に船が来るので、これらの人々はなんでまたこんなにみんな船を持ってるんだろうかと思ったら、ちゃんとレンタルしてくれるところがあるらしく、ほとんどはミディ運河用の借り物みたいです。
なので、たまに半しろうとみたいな方もいて、水門の接岸などで大変苦労したりしていらっしゃいます。でも、確かに流れもないし、簡単に操縦できそう。

たまたま、近所のポルティラーニュという町に、有名な貸しクルーザー屋さんがあったので行ってきました。
Dscf3855

なんとなくおわかりかと思いますが、超なんにもないところです。
Dscf3843

静かなとこでしたね・・・。
Dscf3850

対岸には馬がいるようなところです。
Dscf3848

これは、シャンブルドット?なんでしょうか??
Dscf3849

--


大きな地図で見る


| | コメント (0) | トラックバック (0)

トップページ | 2008年10月 »